投資信託とETFの使い分け
2020.11.14日経新聞より
ETFって???
株式と同じように証券取引所で売買される上場投資信託のことです。
この説明で分かる人はかなりの運用通ですね(笑)
投資信託、ETFもどちらも「投資信託」です。個人投資家が世界のさまざまな資産に分散投資できる金融商品になります。株や債券の詰め合わせパックと考えるとわかりやすいと思います。
株・ETF・投資信託の特徴や違いを簡単にまとめたのが下記の表↓
ETFの特徴
・信託報酬が投資信託より安い
・取引時間内であれば株のようにリアルタイムで売買が可能
・投資対象は上の表にあるように日経225、アメリカのS&P500、海外債券に連動するものなど、投資信託と同じラインナップ
新聞記事では自分でポートフォリオを組み合わせれば投資信託より安い手数料で運用することができる、とありました。
私はETFと投資信託の使い分けのポイントは分配金(配当金)にあると考えます。
<ETF>
ETFは株式の配当金と同様にその運用で得られた利益だけを決算毎に払い出します。
元本も払い出す毎月分配型のダメ投資信託とは違い、決算が悪ければ分配金は減ります。ですが本来の意味の配当ですので運用益を受け取りたい方にとってはまっとうな商品と言えます。
参考)上記記事のETF分配金利回り(2020.11.13現在)
SPDR S&P500 ETF は1.52%
ダイワ上場投信-日経225は1.55%
<投資信託>
つみたてNISA対象の投資信託では組み込み銘柄からでる配当金は分配されず再投資されて運用に回ります。長期資産形成を前提とした運用ではこの仕組みを利用したほうが運用効率がいいです。
老後の資産形成のための運用であれば投資信託、分配金を使いたいのであればETFという使い分けはいかがでしょうか?
ただし、ETFももちろん相場状況で値動きします。分配金が出てもそれ以上に価格が値下がりすることもあります。購入の際は時間分散等の工夫と自身のリスク許容度に気を付けてくださいね。
【参考】
日銀もETF購入してます